国内でこの言葉を語る上で外せないのが、JR舞浜駅と東京ディズニーランドを結ぶペデストリアンデッキに位置する国内最大級のディズニーショップ「ボン・ヴォヤージュ(Bon Voyage)」だ。
運営元である株式会社オリエンタルランドとウォルト・ディズニー・カンパニーが生み出したこの施設は、巨大な旅行鞄と帽子箱が積み重なったユニークな外観を持つ。1930年代の旅行ブームをテーマにした建物内には、旅のワクワク感を掻き立てるプロップスが散りばめられている。
パークへ向かうゲストには「素晴らしい冒険の始まり」を、家路につくゲストには「旅の思い出の持ち帰り」を告げる。観光・旅行産業における空間演出として、この名称は極めて象徴的な役割を果たしている。言葉そのものが持つ「旅」の魔力が、テーマパークの境界線に見事な没入感を与えている好例といえる。