円と直線の共有点は判別式を捨てる?点と直線の距離で計算半減の裏ワザ

円と直線の共有点は判別式を捨てる?点と直線の距離で計算半減の裏ワザ

円と直線の共有点は判別式を捨てる?点と直線の距離で計算半減の裏ワザについて押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

円と直線の位置関係を調べる際、直線の式 $y = mx + n$ を円の方程式 $x^2 + y^2 = r^2$ に代入する解法は、教科書の導入部で必ず紹介されます。しかし、実戦においてこの「判別式法」は、文字定数が含まれた瞬間に計算量が指数関数的に増大する弱点を抱えています。

そこで真価を発揮するのが、受験界で「事実上の必須テクニック」として定着している点と直線の距離の公式を活用した裏ワザ解法です。円の中心と直線の距離を $d$、円の半径を $r$ と置いたとき、両者の大小関係を比較するだけで共有点の個数は一目瞭然となります。

点 $(x_0, y_0)$ と直線 $ax + by + c = 0$ の距離 $d$ は以下の公式で求められます。

$$d = \frac{|a x_0 + b y_0 + c|}{\sqrt{a^2 + b^2}}$$

円の中心が原点 $(0, 0)$ であれば、分子は極めてシンプルな $|c|$ に帰着します。この距離 $d$ と半径 $r$ の関係性を整理すると、次の3つの状態に分類されます。

  • $d < r$ のとき:直線が円の内部を貫通するため、共有点の個数は2個(異なる2点で交わる)
  • $d = r$ のとき:直線が円の縁に接するため、共有点の個数は1個(円と直線が接する条件)
  • $d > r$ のとき:直線が円の外側を通過するため、共有点の個数は0個(共有点をもたない)

この解法の最大の強みは、「2次式の展開」「因数分解」「解の公式」という多重の計算ステップを完全にバイパスできる点にあります。文字定数が直線の切片や傾きに含まれていても、絶対値付きの1次方程式・不等式を解くだけで済むため、所要時間は半分以下に短縮されます。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。