利用者の間で最も関心が高いトピックの一つが「大学が撤退したのに、なぜ駅名が板倉東洋大前駅のままなのか」という点です。「板倉中央駅」や「板倉ニュータウン駅」への改称を予想する声は少なくありません。
駅名が変更されない最大のハードルは、莫大な改修費用とシステム更新コストにあります。駅名を変更する場合、駅舎の駅名標だけでなく、東武線全線および直通運転先(東京メトロ日比谷線・半蔵門線など)の路線図、自動券売機、車内案内表示器、音声案内、運行管理システムのプログラムまで一斉に改修しなければなりません。これらにかかる費用は数千万円から1億円超に達することもあります。
東武鉄道や地元自治体にとって、巨額のコストを誰が負担するのかという協議は簡単ではありません。さらに、約30年にわたり「板倉東洋大前」という名称が地図やカーナビ、各種公的データに定着しているため、急な名称変更による利用者の混乱を避ける配慮も働いています。将来的な改称の可能性はゼロではないものの、現段階では費用対効果と実用性を考慮し、現行の駅名が維持されています。