県大会本戦を占う上で欠かせないのが、春季高校野球岩手の地区予選における各地区の動向です。岩手県高校野球連盟が発表した組み合わせやぐらや試合消化スケジュールを精査すると、地域ごとの野球文化とチームカラーの違いが浮かび上がってきます。
県内随一の激戦区と呼ばれる「盛岡地区」では、盛岡大附をはじめとする私学勢に、盛岡一や盛岡三といった進学校・公立実力校がどう対抗するかが焦点です。一方、「花北地区」は花巻東が絶対的な軸として君臨しつつも、黒沢尻工や専大北上などの骨太なチームが虎視眈々と主導権を狙っています。
さらに「沿岸地区」や「県南地区」の勝ち上がりも見逃せません。東日本大震災以降、地域の絆を背負って戦い続ける沿岸勢の粘り強さは際立っており、少ないチャンスを確実に得点へ結びつける集中力は上位シードにとっても大きな脅威です。公式記録を丹念に追うと、地区予選の段階から接戦や延長タイブレークが頻発しており、全県的な競技力の底上げが証明されています。