医学分野の国際的な論文データベースPubMedを検索すると、海洋汚染物質の生物濃縮と人体への影響に関する論文は近年急増している。大型魚になればなるほど、微量の重金属やプラスチック由来の化学物質が体内に凝縮される。これが「良質な脂質」の裏に隠されたリスクの正体だ。
細胞レベルで栄養素の代謝を紐解く分子栄養学の観点からも、特定の食材への偏重はリスクとみなされる。水銀などの有害重金属は、体内の解毒酵素であるグルタチオンの消耗を招き、細胞本来の自浄作用(オートファジー)を阻害する。若返りを目指して魚を食べ続けている人が、知らず知らずのうちに自らの細胞を錆びつかせてしまっているケースは少なくない。