現在、世界のプレミアムミキサー市場を牽引するのは、それぞれ異なる思想を持つ4つの巨大ブランドだ。
圧倒的な存在感を誇るのがアメリカのVitamixである。1921年にウィリアム・バーナードが創立した同社は、1937年に全米初のハイパワーブレンダーを世に送り出して以来、「素材を丸ごと食べる」文化を切り拓いてきた。馬力級の強靭なモーターとアビエーションブレード(航空機グレードのステンレス刃)は、種や皮までも一瞬でなめらかな液体に変える。プロの厨房でも愛用される絶対王者だ。
これに対抗するのが、北米市場で急成長を遂げたNinjaだ。独自のアタッチメント構造と多段刃システムを採用し、Vitamixに迫るハイパワーを手頃な価格帯で提供するチャレンジャーとして支持を集めている。
一方、日本国内の生活様式に細やかに寄り添うのがパナソニックだ。同社の製品は、万が一の動作事故を防ぐトリプルロック機能や、日本の住環境に配慮した静音設計、そして細部まで計算された刃の角度が光る。使い勝手と安心感を最優先する層から絶大な信頼を得ている。
そして前述のテスコムは、真空技術に特化することで独自の地位を確立した。鮮度保持という一点において、他ブランドを一歩リードする鋭い商品開発が光る。