ネット上のコミュニティやSNSでは、「阪神の背番号5は俊足外野手専用の番号である」という言説が散見されますが、これは歴史的事実とは異なります。阪神タイガース背番号変更理由や歴代の変遷を精査すると、この番号にはスラッガーの系譜も色濃く反映されていることが分かります。
代表的な例が、2004年に背番号25から5へ変更した濱中治氏です。右肩の大手術からの復活を期して一桁ナンバーを託され、2006年には打率3割・20本塁打を放ってカムバック賞を受賞しました。さらに2014年に入団したマウロ・ゴメス選手は、背番号5を着用して来日1年目に109打点で打点王を獲得しています。
つまり、阪神における背番号5は「俊足巧打の職人」と「チームを勝たせる主砲」という2つの大きな潮流が交差してきた番号なのです。単なるポジション別の番号割り振りではなく、その時々のチームが最も必要とする「活力と勝負強さ」の象徴として託されてきたという事実こそが、この番号の真実です。