2026年に入り、欧州連合(EU)が本格導入を進める事前渡航認証システムETIAS(エティアス)は、日本からの旅行者やビジネス渡航者にとって最大の転換点となった。従来の短期滞在ビザ免除国であっても、渡航前にオンラインでの申請と事前審査が義務付けられる。アメリカで運用されてきたESTAと同様、事前の申請を怠れば搭乗拒否の対象となる。
各国のビザ発給審査も厳格化の傾向を辿っている。渡航目的の開示や資金証明のハードルが上がっており、申請から発給までの標準期間が従来より大幅に長期化するケースが相次ぐ。入国審査場での突発的な質問増加や追加書類の要求など、かつて通用した「観光目的」の曖昧な説明では通過できない事例が増加中だ。国境管理のデジタル統合が進む中、渡航者は目的地の最新規則を渡航の数ヶ月前からキャッチアップする義務を負っている。