自衛隊において階級を上げることは、そのまま給与水準の上昇に直結する。しかし、上位階級へのステップアップには厳しい選考プロセスが立ちはだかる。
「士」から「曹」への昇任試験は、隊員人生における最初の大きな関門とされる。学科試験や実技、体力測定に加え、日頃の勤務評定が総合的に審査される仕組みだ。この試験を突破できなければ任期満了での退職を余儀なくされるため、隊員たちの熱量は極めて高い。
さらに「曹」から幹部である「尉官」への昇任試験は、狭き門として知られる。防衛大学校卒や一般幹部候補生として入隊したエリート層とは別に、たたき上げで幹部へと登り詰めるルートが存在するが、勝ち抜くためには並大抵ではない努力が求められる。昇任試験の合否こそが、将来の年収上限を決定づける大きな分岐点だ。