パクノダの念能力「特質系」に分類される他人の記憶を読み取る能力、そしてそれを銃弾として放つ「記憶弾(メモリーボム)」は、戦闘支援や尋問において極めて特異な役割を果たしていた。相手の体に触れることで本心を暴く原初的な恐怖。だが、この能力の本質は「隠された真実を他者と共有する」点にあった。
クラピカによって「ジャッジメントチェーン」を心臓に打ち込まれ、自らの命と引き換えに真相を伝えるか、それとも沈黙を守り生き延びるかという究極の選択。彼女が選んだのは後者ではなかった。自らの命を犠牲にして、初期メンバー6人にクラピカの能力と自らの記憶を撃ち込む——。一瞬の逡巡もなく引き金を引いたあの瞬間の描写は、漫画史に残る名場面として語り継がれている。