穏やかで包容力にあふれ、料理の腕前も抜群なカズトは、ハウス内の恋の矢印を一身に集める存在となった。アランからの直球の好意、リョウタが見せた切実な情熱、そしてユーサクが残した強烈な印象。複数の矢印が集中するなかで、カズト自身が直面した重圧も小さくはなかったはずだ。
ここで重要な役割を果たしたのがGreen Room (コーヒートラック)だ。2人きりで営業目標に向かって働く時間は、日常の雑音を遮断し、相手の素顔と向き合う濃密な空間を生み出した。カズトは誰に対しても誠実であり続け、曖昧な態度で期待を持たせることなく、一人ひとりの想いに対して真摯に言葉を返した。
自分の気持ちに嘘をつかないカズトの姿勢は、時に切ない別れを生みながらも、メンバー同士のリスペクトを深める結果となった。アランとの再会から生まれたドラマチックな展開を含め、彼が築いた人間関係はハウスの空気を常に温かいものに保ち続けた。