俳優・有岡大貴の実力は、大作映像作品の中で確固たる評価を確立してきた。代表作の一つである『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』で見せた名取颯馬役では、未熟な医師が葛藤を経て成長していく心の機微を、繊細かつ説得力ある芝居で体現した。あの眼差しの変化は、多くの視聴者の胸を打った。
さらに、映画『シン・ウルトラマン』での演技は映画・映像産業の識者たちをも唸らせた。巨大不明生物に対処する国家の専門チーム「禍特対(カトクタイ)」の非粒子物理学者・滝明久役として、極限状況下で崩壊しかける知性と人間味の揺らぎを見事に演じ切った。第46回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞したことは、彼が単なる男性アイドルグループの一員としてではなく、本物の映画俳優として認められた決定的な瞬間だった。監督や共演者から「現場で嘘のない感情を紡ぎ出す」と絶賛される彼の演技アプローチは、今や日本の映像界に欠かせないピースとなっている。