甲子園におけるホームランの総数は、使用バットの規格変更や気候、各時代の戦術トレンドによって大きく変動してきました。歴代の大会別最多本塁打記録を見ると、打撃戦が極限に達した時代の熱気が浮かび上がります。
夏の甲子園 大会最多本塁打は、2017年(第99回大会)に記録された合計68本です。この大会では前述の中村奨成をはじめ、大会序盤から各校の強力打線が爆発し、従来の記録(2006年第88回大会の60本)を大幅に更新しました。一方、春の選抜 大会最多本塁打は、1984年(第56回大会)に記録された30本。KKコンビ擁するPL学園や岩倉など、強力打線がしのぎを削った大会でした。
チーム単位の記録に目を向けると、チーム1大会最多本塁打の歴代トップは、2017年の広陵と2000年の智弁和歌山が記録した11本です。智弁和歌山は「強打の智弁」を象徴する圧倒的な猛打でトーナメントを勝ち上がり、1大会で2桁本塁打を記録する伝説を作りました。
また、近年の高校野球を牽引してきた大阪桐蔭も、2012年の春夏連覇(藤浪晋太郎・森友哉世代)や2018年の史上初となる2度目の春夏連覇(根尾昂・藤原恭大世代)など、要所で破壊力抜群の長打力を発揮し、チーム通算本塁打ランキングで圧倒的な数字を積み上げています。