原宿のストリートスナップをめぐるトラブルで最も多いのが、TikTokやInstagramリールなどへの無断転載・無断配信です。「スナップ写真を撮らせてください」と言われてポーズをとっただけにもかかわらず、本人の同意を得ずに動画がアップロードされ、数百万回再生されるといった事態が頻発しています。
さらに深刻なのは、ネット上の反応による精神的被害です。コメント欄で容姿や服装に対する心ない誹謗中傷が殺到したり、背景に映り込んだ情報や持っていた小物から通っている学校や勤務先が特定されたりする危険性があります。本人は単に原宿へ買い物に来ていただけなのに、デジタルタトゥーとしてネット上に私生活が残り続けるリスクを抱えることになります。
法的な観点からも、路上撮影だからといって何でも許されるわけではありません。日本の判例上、個人の容貌を無断で撮影・公開する行為は「肖像権の侵害」にあたる可能性が高く、被写体の社会的評価を低下させるような編集や拡散を伴う場合は、名誉毀損やプライバシー侵害として損害賠償請求の対象になり得ます。「街頭での撮影だから自由」という認識は、完全な誤りです。