週末の銀座を象徴するのが、1970年から続く「歩行者天国」だ。中央通りから車が消え、人々が道路の真ん中を自由に歩く姿は、都市における人間性の回復を象徴している。平日はビジネスと高級ショッピングの街である銀座が、週末になると巨大なリビングルームへと姿を変えるのだ。
パラソルの下で風を感じながらテイクアウトのコーヒーを飲む人、路上パフォーマーの演奏に耳を傾ける人、ただ青空を見上げて歩く人。車社会から一時的に解放された空間は、歩くことそのものの楽しさを思い出させてくれる。この歩行者天国こそが、現代における散策のハードルを下げ、誰もが気軽に楽しめる環境を提供している。