映画館での公開終了後、本作の価値を国民的規模へと決定づけたのは日本テレビ系列の『金曜ロードショー』だった。数十回にわたる地上波放送のたびに高視聴率を叩き出し、世代から世代へとバトンが渡されていく現象は、日本のテレビ文化における特異な成功例といえる。
さらに現在、世界市場においてはNetflixをはじめとするプラットフォームを通じて、国境や言語の壁を越えて鑑賞されている。環境破壊、軍備拡張、分断と憎悪の連鎖を描いたポストアポカリプス的世界観とSFファンタジーの融合は、制作当時の冷戦構造下だけでなく、混迷を深める現代社会においてより一層の切実さをもって受け止められている。
海外の映画ファンやクリエイターの間でも、オリジナルの日本語音声による鑑賞を支持する声は根強い。島本須美の透き通るような悲痛の叫びや、納谷悟朗の重厚な語り口は、言葉の壁を越えて感情の機微をダイレクトに伝える力を持っているからだ。