「省みる(かえりみる)」とは、自らの過去の言動、心構え、あるいは意思決定のプロセスを振り返り、その妥当性や善悪を注意深く調べることを指す。漢字の「省」を解剖してみると面白い。目を細めて対象を注意深く観察する様子を表す「目」と、ごく微小な兆候を意味する「少」が組み合わさってできた漢字だ。つまり、普段の見過ごしがちな小さな心の動きや行動の盲点に、あえて光を当てる姿勢こそがこの言葉の本質である。
「自省」や「省察」といった熟語にも通じるように、単に「昔のことを思い出す」という受動的な記憶の再生ではない。そこに「自分の内面を客観的に評価する」という意志の介在がある点に、この言葉独特の重みが存在する。