日本の若年層における美意識も激変した。数年前までの「極限まで絞り切ったバキバキの身体」や「極端なサイズ感」を求めるトレンドは終焉を迎えつつある。現在のトレンドの中心にあるのは、柔軟性と爆発的な可動性を兼ね備えた「ハイブリッドな機能美」だ。
見た目のインパクトだけでなく、日常生活やスポーツでのパフォーマンス、さらにはメンタルの安定に寄与する筋肉が評価される。SNSでバズるのは、重いバーベルを挙げる動画ではなく、圧倒的な身体操作性で複雑な自重トレーニングを軽々とこなす映像だ。「見せるための筋肉」から「人生を力強く生き抜くための筋肉」へ、人々の価値観はより本質的な方向へと深まりを見せている。