日本人の語彙力や言語感覚に関する調査でも、「役不足」は誤用率のトップクラスを走り続けている。
文化庁が発表した「国語に関する世論調査」のデータによれば、本来の意味である「与えられた役に不満があること」を選んだ人の割合は全体の3割程度にとどまる。その一方で、「自分の力では荷が重いこと」という誤った意味を選択した人は5割を超えているのだ。特に20代から40代の働き盛り世代での誤用が目立ち、世代間のコミュニケーションギャップを生む大きな原因となっている。「正解を知っている人の方が少数派」という歪んだ状況が、現場の混乱に輪をかけている。