一見どれも同じプレハブ小屋に見える無人精米所だが、内部に鎮座する機械の心臓部には目を見張るテクノロジーが凝縮されている。日本の精米技術は世界屈指の水準を誇り、各社がしのぎを削る開発競争の舞台となっている。
株式会社サタケは、穀粒への摩擦熱を極限まで抑えて風味の劣化を防ぐ高度な制御機構を強みとする。一方、株式会社タイワ精機は独自のクリーン精米機構によってヌカ切れの良さを徹底追求し、家庭での研ぎ洗いを劇的に楽にする仕上がりを実現した。さらに、ヤンマーホールディングス株式会社やクボタが展開する最新型ブースでは、米の温度上昇を抑える風冷技術や色彩選別機が組み込まれ、小石や着色粒の混入を瞬時に防ぐ。
単に白く削るだけの時代は終わった。熱によるデンプンの劣化を防ぎ、米本来の甘みとツヤをいかに閉じ込めるか。機械メーカー各社の情熱が、街角の無人ブースに注ぎ込まれている。