彼女のキャリアを語る上で欠かせないのが、週末の夜を彩った『サタデースポーツ』および『サンデースポーツ』でのメインキャスター時代だ。当時のスポーツ報道といえば、硬派な戦術論や記録の紹介が主流だった。そこに彼女は、アスリートの内面に深く踏み込む血の通ったインタビューを持ち込んだ。
泥臭い練習風景から選手の繊細な心理までを丁寧に拾い上げ、時には笑顔で、時には真摯な眼差しでアスリートの本音を引き出す。華美な演出に頼らず、競技そのものの魅力をストレートに伝えるその姿勢は、スポーツファンのみならず現役選手たちからも厚い信頼を獲得した。この時期に培われた瞬発力と臨機応変なスタジオワークが、現在のあらゆる番組進行の盤石な土台となっている。