「会議で意見を言っても上が決めた結論は変わらない」「同僚と波風を立てるくらいなら黙っていたほうが得策だ」――そんな諦念を抱える若手社員は少なくない。しかし、こうした硬直化した空気に風穴を開けるヒントとして、古代の叡智が再評価されているのは極めて象徴的だ。
表面的な調和を保つために異論を排除する組織は、環境変化への適応力を失い、静かに衰退していく。反対意見を述べることは、組織への裏切りではなく最大の貢献であるというパラダイムシフト。古代史の講義やビジネスセミナーに足を運ぶ若い世代が増えている背景には、「空気を読む」ことへの疲弊と、真の意味で対等に対話できる環境への強い渇望が存在している。