千年の歴史を誇る京漬物の世界に、強烈な個性を放つ新風が吹き荒れている。契機となったのは、テレビ番組『秘密のケンミンSHOW』で紹介された地方の発酵文化や、クックパッドに投稿された数々のアレンジレシピだった。さらにYouTube上で料理研究家やプロのシェフが仕込み動画を相次いで公開すると、再生回数は瞬く間に数十万回を突破。これまで伝統漬物と距離を置いていた若い世代までもが、自作に乗り出す事態となった。
食品加工業界もこの潮流を静観してはいない。健康志向の高まりと家飲み需要の定着が追い風となり、既存の漬物メーカー各社がこぞって商品化を推進。今や全国のスーパーやデパ地下の棚で、その艶やかな紅色のパッケージが存在感を放っている。