国内最大の勢力を誇る六代目山口組においても、このピラミッド構造が生む歪みは深刻さを増している。直参と呼ばれる直系組長たちには毎月多額の会費や上納義務が課され、その負担は二次団体、三次団体の末端組員へとそのまま転嫁される。幹部としての地位と面目を保つため、下位の組員たちは手段を選ばず現金をかき集めなければならない。
かつての伝統的なシノギが激減した結果、若い世代の構成員が特殊詐欺やグレーなオンラインビジネスへと傾倒していく構図が定着した。組織を維持するための集金システムそのものが、新たな犯罪を生み出す温床となっている皮肉な実態が浮き彫りになっている。