韓国財界のトップに君臨するサムスングループのイ・ジェヨン(李在鎔)会長は、従来の堅苦しい役職呼称を廃止し、社内では「〜様(ニム)」や英語名で呼び合うフラットな組織改革を牽引してきた。伝統的な重厚長大産業においても、従来の垂直的な序列を解きほぐす試みが着実に進んでいる。
こうした動きは、エンターテインメント業界でさらに顕著だ。BTSを輩出したHYBEや、映画・テレビ作品の制作で世界をリードするCJ ENMといった大手エンタメ企業では、年齢や役職にとらわれないオープンな議論を促進するため、「サジャンニン」という厳格な肩書よりも、ニックネームや「ニム」をつけた呼称が定着している。スピード感とクリエイティビティが命となる最新ビジネス現場において、言葉遣いの変革は生き残りをかけた戦略の一環なのだ。