沖縄の言論空間をリードする琉球新報と沖縄タイムスは、連日のように辺野古の抗議活動を大きく報じ、反対派の主張に寄り添う姿勢を取り続けている。だが、紙面に躍る「不屈の抵抗」という熱狂的な見出しの裏側には、地元紙の記者たちも容易には踏み込めない活動家たちの苦悩と内部の意見対立が存在する。
長引く闘争の中で、「これ以上の直接抗議に実効性はあるのか」「観光業への影響を懸念する辺野古区民との断絶をどう埋めるのか」といった内輪の議論は決して少なくない。基地を受け入れることで得られる振興策に期待を寄せる地元住民と、基地断念を求める運動側との間には、地域社会の深い亀裂が今も影を落としている。地元紙が描く二項対立の構図だけでは捉えきれない、名護市民一人ひとりの引き裂かれた心情がそこにある。