インターネット上や一部の健康情報で「糖尿病なら牛乳を控えるべき」と語られる背景には、明確な理由が存在します。体質や病状のステージによっては、牛乳の摂取がリスクになり得るケースがあるためです。
まず挙げられるのが、「無意識のカロリーオーバー」です。牛乳を水やお茶の代わりとして1日に何杯もがぶ飲みしてしまうと、乳脂肪分による脂質過多とカロリー超過を招き、内臓脂肪の蓄積やインスリン抵抗性の悪化につながります。
さらに、糖尿病の合併症として糖尿病性腎症を発症している場合、タンパク質やカリウム、リンの摂取制限が課されることがあります。牛乳にはこれらが豊富に含まれているため、腎機能が低下している方は自己判断で摂取を増やすのは禁物です。また、乳糖をうまく分解できず下痢を起こしやすい乳糖不耐症の方や、重度の脂質異常症を併発している方も注意を要します。