霞が関のエリート集団であるキャリア官僚(国家公務員総合職採用)の世界において、理財局長への着任は、同期トップグループに残っていることを証明する強力なシグナルです。
財務省の頂点である「事務次官」へ至る王道ルートは、主に主計局長からの昇格が定石とされています。しかし、理財局長はその直前のステップや、主計局長・大臣官房長と並ぶ次官候補の筆頭格として配置されるケースが少なくありません。市場との対話能力、巨額資産の運用管理センス、そして国会審議を乗り切る高度な答弁能力が試されるためです。
かつては理財局長を経て主計局長へスライドし、そのまま事務次官へ登り詰めるパターンや、国際金融を担当する財務官、国税庁長官といった次官級ポストへ転進するルートも確立されています。まさに省内のエースだけが座ることを許される財務省出世コースの中核と言えます。