転機は思わぬ形で訪れた。バラエティの小道具として長年手にしてきたワイングラスだが、当時は中身がぶどうジュースだったことも珍しくなかったという。だが、ある番組のロケをきっかけに本物のワインが持つ奥深い世界に没頭。単なるバラエティタレントの「キャラ作り」で終わらせないため、彼は猛勉強を決意する。
目指したのは、一般社団法人日本ソムリエ協会が主催する難関試験「ワインエキスパート」の取得だった。合格率が3割前後と称される狭き門に対し、多忙な営業仕事の合間を縫ってブドウ品種や世界の産地、複雑な法規制を暗記する日々。単なるタレントの道楽ではない本気の学習が実を結び、見事に一発合格を果たした瞬間、彼の第二の人生の扉が開いた。