WordやExcelといった文書ファイルをスマホで開いた際、改行位置が意図せずズレたり、フォントが勝手に置き換わって崩れてしまった経験はないだろうか。端末ごとの画面サイズや保持フォントに依存する一般的な文書フォーマットに対し、PDF(Portable Document Format)は「紙の印刷結果をそのまま画面上に固定化する」概念で設計されている。
一方で、JPEGなどの写真データと決定的に異なるのが「文字データの保持」という点だ。どれほど画面をピンチインして拡大してもフォントのフチがぼやけることはなく、文書内の特定キーワードを瞬時に抽出する検索機能もそのまま機能する。つまりPDFとは、画像の「レイアウト固定力」とテキストの「利便性・検索性」を完璧に融合させたハイブリッドな形式なのだ。