デビュー直後から破竹の勢いを見せていたスマイレージに最初の激震が走ったのが、2011年8月の小川紗季の電撃引退でした。新曲リリースイベントの直前、公式発表からわずか数日でグループを離れるという異例のスピード劇は、当時のファンに大きな衝撃を与えました。
脱退理由として公式に発表されたのは「普通の中学生に戻りたい」という本人の強い意志でした。小学生時代からハロプロエッグとして活動し、急速に多忙を極める中で、学業や同年代と同じ学生生活との両立に強い葛藤を抱えていたことが背景にあります。ネット上では様々な憶測が飛び交いましたが、幼少期からプロフェッショナルを求められる過酷な環境下で、自分自身の将来を見つめ直した末の苦渋の決断でした。
小川の離脱からわずか4ヶ月後の2011年12月、今度は絶対的センターであった前田憂佳が卒業を発表します。理由は「大学進学を目指すための受験勉強への専念」でした。アイドル活動と学業の狭間で悩み抜いた前田は、中途半端な状態で活動を続けることを良しとせず、芸能界から完全に退く道を選びました。
半年足らずの間に初期メンバーの半分を失ったこの時期は、スマイレージにとって最大の試練であり、アイドル界全体にとっても「10代の少女が背負うプレッシャーと将来設計」という重いテーマを投げかける出来事となりました。