産業界からの視線はかつてないほど切実だ。北海道や熊本で相次いで立ち上がった先端半導体の巨大ファブ、そして国内に研究開発拠点を拡充するグローバルIT企業にとって、高専卒業生は喉から手が出るほど欲しい人材である。
「大卒の文系総合職を採用してイチからIT研修を施すより、18歳〜20歳の時点で高度なC++やPythonを使いこなし、回路設計の基礎まで叩き込まれている高専生の方が、はるかに即戦力として機能する」。大手外資系テック企業の採用担当者はそう本音を漏らす。求人倍率は毎年20倍から30倍という常識外れの数字を記録。提示される初任給の格差も急速に撤廃されつつあり、専攻科修了生(22歳)に対して大卒・修士卒と同等、あるいはそれ以上の破格の条件を提示する企業が相次いでいる。