駅から急な坂道を少し登った先に佇むのが、「アサヒグループ大山崎山荘美術館」だ。大正から昭和初期にかけて実業家・加賀正太郎氏が建てた英国風の山荘をベースに、建築家・安藤忠雄氏が設計した地中館などを増築したこの美術館は、関西でも屈指の美しさを誇る文化施設である。
最大のハイライトは、安藤氏設計の「地中の宝石箱」に展示されているクロード・モネの『睡蓮』だ。薄暗い階段を下り、静謐な空間で巨匠の名画に対峙する体験は、言葉を失うほどの感動を呼ぶ。庭園からは木津川・宇治川・桂川の三川合流地点と男山を望む絶景が広がり、四季折々の表情で訪れる者を魅了してやまない。