花火大会の開催日、会場周辺の住宅街は異様な緊迫感に包まれる。自宅に帰るだけの住民が警察官や警備員に身分証明書の提示を求められ、日常の買い出しすら困難になる。
ポイ捨てされた大量のゴミ、不法侵入、深夜まで続く騒音。こうした被害に耐えかね、大津市内の複数の自治会連合会では過去に「開催反対」や「安全対策の抜本的見直しを求める決議」が採択された。
住民向けの説明会では、主催者側への厳しい追及と怒号が飛び交う場面も珍しくない。「地元の暮らしを犠牲にしてまで強行するイベントなのか」。地域社会との対話不足が、実行委員会に対する不信感をより決定的なものにした。