かつて話題となった「下町ボブスレー」のプロジェクトから歳月を経て、日本のモノづくりは新たなフェーズに入った。今回、日本チームがミラノの氷上に持ち込んだのは、最先端の空力解析と3Dプリンティング技術を駆使したハイブリッド型の国産ソリだ。大学の研究機関と国内の精密金属加工メーカーがタッグを組み、ミリ単位での軽量化と剛性の向上を実現した。
特に注目すべきは、ランナー(ソリの刃)の滑走性能だ。日本の氷雪技術の知見を集約し、現地の気温や氷質に合わせて瞬時に最適なセッティングを施せるアタッチメントシステムを開発した。欧州のメガマニュファクチャラーが巨額の予算を投じて開発するソリに対し、日本の技術者たちは「知恵と職人技」で真っ向から勝負を挑んでいる。