駅を降り立つと、ほのかな木の香りが鼻腔をくすぐる。東日本旅客鉄道(JR東日本)が管轄するJR大糸線の沿線において、長野県大町市が推し進める駅前景観整備プログラムが着々と実を結びつつあるのだ。
長年親しまれてきた素朴な木造駅舎の佇まいを残しつつ、待合スペースの拡張やバリアフリー設備の再整備が完了した。多目的広場や小型のレンタサイクルステーションも新設され、訪れた旅行者がスムーズに市内へ踏み出せる環境が整っている。地域の景観と調和した広場では、週末になると地元のクラフト市や小さなマルシェが開かれ、乗降客以外の姿も目立つようになった。