本格的なロールケーキといえば、大きな天板とオーブンの温度管理が必須だった。しかし、今のトレンドは圧倒的に「道具のミニマリズム」だ。
卵焼き器や浅型のフライパンに生地を流し込み、弱火でじっくり蒸し焼きにする。あるいは、耐熱容器にクッキングシートを敷いて電子レンジでわずか90秒加熱するだけ。これだけで、驚くほどしっとりとした薄焼き生地が完成する。
「熱の通りが早いから、生地の水分が飛びにくい。実はオーブンで焼くより失敗が少ないんです」と語るのは、料理研究家の佐藤氏。予熱の手間もいらず、思い立ったら10分後には生地が完成している手軽さが、ハードルを極限まで下げた。