日本高校野球連盟(高野連)の姿勢も、この数年で劇的に変化した。以前は「できる限り甲子園で試合を行いたい」という思いから、当日ギリギリまで開会や試合開始の可否を判断しない傾向があった。しかし、公共交通機関の計画運休が定着した現代において、後手に回る判断は観客や選手の身の安全を直接危険にさらすことになる。
現在では、台風の進路予想をもとに前日、あるいは前々日の段階で「終日順延」を決定するケースが増えた。この早めの英断は、無理な移動による二次災害を防ぎ、学校側の滞在計画の再調整に一定の猶予を与える。精神論を排し、気象データの科学分析に基づく危機管理こそが、現代のスポーツ運営に求められる最低条件となった。