白眞勲氏の人間性を語る上で欠かせないのが、政治家に転身する以前のジャーナリスト時代だ。長年にわたり朝鮮日報の日本支社局長を務め、TBS系『報道特集』などのテレビ番組でも歯に衣着せぬコメンテーターとしてお茶接顔でおなじみの存在だった。直言を厭わない鋭い取材姿勢と、冷徹な分析力は当時の視聴者に強いインパクトを残した。
家庭内においても、そうした報道人としての情熱と真摯な議論の空気は自然と共有されていたという。現場を飛び回り、事実を追究する父親の背中を間近で見続けてきた娘にとっても、国際情勢や社会問題に対する目線はごく自然に身についたものだったに違いない。報道の最前線で培われた「客観的にものごとを見極める力」は、家庭という最小単位のコミュニティにも深く根付いていたのだ。