『木枯らしに抱かれて』を演奏する際、真っ先に押さえておくべきが小泉今日子のオリジナル版とTHE ALFEEによるセルフカバー版のキー設定の違いです。歌い手の声域や目指すアレンジによってアプローチが変わるため、最適なポジショニングを見極める必要があります。
小泉今日子のオリジナル音源はE♭マイナー(変ホ短調)を基調としています。レギュラーチューニングのアコースティックギターでそのまま原曲に合わせて演奏する場合、ギターにカポタストを1フレット(Capo 1)に装着して「Dmキー」のフォームで弾くか、カポタストを4フレット(Capo 4)に装着して「Bmキー(またはAmフォーム寄り)」で演奏するのがセオリーです。特に1カポ+Dmフォームは開放弦の響きを活かしやすく、哀切に満ちた原曲のストリングスやギターのニュアンスを再現しやすい利点があります。
一方、THE ALFEEのセルフカバー版はDマイナー(ニ短調)やAm系の力強いロック・フォークアレンジが施されており、男性ボーカルにとって非常に歌いやすい音域設定です。ギターをノーカポ(カポなし)のAmフォームやEmフォームで演奏することで、高見沢俊彦特有のソリッドでエッジの効いたコード感をダイレクトに表現できます。弾き語りを行う際は、自分の声が無理なく伸びる高さを基準にカポ位置を微調整しましょう。