MLBの高度データ解析システム「Statcast」が弾き出す数値は、大谷の凄まじさを客観的に証明している。打球初速190キロメートルを超える超ロケット弾は、彼にとっては「特別な一発」ではない。スイングスピードの速さとバットの芯で捉える「バレル率」の高さは、メジャー全選手の中でも群を抜く。
特に目を引くのは、打った瞬間の打球音だ。ドジャースタジアムに響き渡る打球音は、他の打者とは明らかに周波数が異なる。木製バットが破壊されるのではないかと錯覚するほどの鋭い衝撃音が響いた直後、白球はカメラの追尾を置き去りにして夜空を切り裂く。