かつては「特定の街に行けば会えるローカルな名物キャラクター」に過ぎなかった存在が、いまや全国区の知名度を獲得する現象が相次いでいます。その引き金となっているのが、TikTokやInstagramリール、X(旧Twitter)を中心とした縦型ショート動画の爆発的な拡散力です。
街中を歩いていて偶然遭遇した一般ユーザーが「今日も渋谷にいた!」「元気もらった」と数秒の動画を投稿すると、瞬く間に数十万再生を記録。アルゴリズムに乗って全国のタイムラインへ流出し、名物おじさんを巡るSNSの反応は瞬く間に過熱していきます。見慣れた日常風景の中に突如現れる非日常的なビジュアルは、スクロールする指を止める強烈なフックとして機能しているのです。
さらに、フォロワー数万人規模のインフルエンサーが「突撃インタビュー」を敢行することで、単なる街の風景から「ストーリーを持つ個人」へと昇華。動画を見た人々が聖地巡礼のように現地を訪れ、リアルタイムで新たな目撃情報が投下されるという、強固なバズの循環構造が確立されています。