コンクリートで固められた巨大都市・東京において、等々力渓谷公園が持つ環境的価値は計り知れない。世田谷区と東京都建設局は、湧水源の保全や貴重な動植物の生態系調査を継続的に行い、未来志向の都市緑地管理を推し進めている。都市のヒートアイランド現象を和らげる「風の道」としての機能も高く評価されている。
近年では、自然を消費するだけの観光から脱却し、自然環境への敬意を払いつつその価値を学ぶエコツーリズム・観光業の実践地としても注目度が急上昇している。地域住民による清掃活動やガイドツアーなど、コミュニティが一体となってこの貴重なオアシスを守り継ぐ仕組みが定着しつつある。