一方で、駅北口や虎ノ門寄りの再開発エリアに目を向けると、全く異なる風景が広がる。ガラス張りのモダンなビル群の1階には、新世代のフードスタンドが続々とオープンしている。
その代表格が、クラフトスープと全粒粉スパイス麺を提供する「NOW&THEN」だ。座席はなく立ち飲みスタイルのカウンターが並ぶ。スマートフォンで事前決済を済ませておけば、着席と同時に湯気の立つ丼が目の前に運ばれる。所要時間はわずか7分。
「忙しいけれど、ジャンクなものは食べたくない」という若手ビジネスパーソンや女性客を中心に絶大な支持を集める。無農薬野菜を煮込んだ濃密なスープは体にじわっと染み渡り、午後の集中力を切らさない軽やかな満足感を与えてくれる。昭和の「早い・安い」が、最新テクノロジーとヘルシー思想によってアップデートされた形だ。