経済的な側面から見ると、評価は一変する。教育費の高騰やインフレが続く2026年現在の日本において、子どもを一人育てるためのコストは過去最高水準に達している。
子どもを持たない夫婦は、その分の資金を自分たちのキャリア投資、趣味、住まい、そして将来の資産形成へと回すことができる。休日にふらりと海外旅行へ出かけたり、質の高い食生活を楽しんだりする余剰があるのは事実だ。
「周囲からは『お金があっていいね』と羨ましがられる反面、どこか後ろめたい気持ちにさせられることもある」と語るのは、都内のIT企業で働く30代後半の女性だ。経済的豊かさが必ずしも精神的な安らぎに直結するわけではなく、「金銭的ゆとり」と「社会的な孤独感」の狭間で揺れる夫婦は少なくない。