妊娠が成立すると、受精卵から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCGホルモン)が急激に増加します。このホルモンの分泌量自体は、正常な妊娠であれば誰しも上昇していくものです。
では、なぜ激しいつわりに苦しむ人と、まったく無症状の人が存在するのでしょうか。鍵を握るのは「受け手側の感度」です。自律神経や胃腸の受容体がhCGホルモンや黄体ホルモン(プロゲステロン)の変化にどれだけ過敏に反応するかは、完全に個人差の世界です。アレルギー反応に個人差があるように、妊娠ホルモンに対する身体のリアクションも人それぞれ。分泌量が不十分だから症状が出ないのではない、という点はしっかりと理解しておく必要があります。