昼休みを告げるチャイムが鳴ると、広々とした学生食堂のカウンターには瞬く間に長い列ができる。目当ては、神保町の外食相場からは考えられないほどの破格で提供される日替わりメニューだ。500円前後のいわゆるワンコインランチ枠には、主菜、副菜、ご飯、汁物が整然と並び、彩りも鮮やか。鶏肉の甘酢あんかけやジューシーなハンバーグ、旬の野菜をたっぷり使った小鉢など、栄養計算が行き届いたメニューが日替わりで提供されている。
「神保町は美味しい店が多いけれど、毎日外食するとランチ代がかさむ。学食ならワンコインでしっかり野菜も摂れるので本当に助かっています」。ノートを片手にランチを楽しむ学生がそう語ってくれた。ボリュームを求める学生に応える丼ものや、週替わりの創作パスタ、さらには館内で焼き上げる自家製ベーカリーまで揃い、選択肢の広さは街のフードコートに引けを取らない。徹底した食材管理と無駄のないオペレーションが、物価高の波を乗り越える驚異的なコストパフォーマンスを支えている。