彬子さまのお名前を一躍広く知らしめたのが、留学時代の濃密な日々を綴ったエッセイ『赤と青のガウン』です。PHP研究所から刊行された本書は、文庫化されるやいなや各書店のランキングを席巻し、異例の重版を重ねる大ヒットとなりました。
読者を惹きつけてやまないのは、高貴な身分でありながらも直面する「日常のリアル」が、極めて軽妙かつ率直な文章で描写されている点です。
- 側衛(皇宮護衛官)なしで過ごす初めての一人暮らしと、慣れない家事への奮闘
- 言葉の壁や学術論文の執筆に追われ、プレッシャーに涙した夜
- 厳しい指導教官との丁々発止のやり取りや、空港の入国審査で怪しまれた珍事件
また、三笠宮彬子さまの著書は本作にとどまりません。日本文化の奥深さを平易な言葉で紡いだ『京都ものがたり手帖』や、次世代へ伝統の心を伝える児童書など、どれも温かみと教養が同居した名著として高く評価されています。