せいろを選ぶ際は、構造の違い(中華せいろ vs 和せいろ)と、使われている木材の特性を把握しておくことが納得のいく道具選びに直結します。
家庭用として圧倒的なシェアを誇るのが中華せいろです。蓋が網代(あじろ)編みになっており、余分な蒸気を適度に逃がすため水滴が食材に落ちにくい構造をしています。深さは浅めですが、2段・3段と積み重ねて同時に複数のおかずを蒸せる拡張性が最大の魅力です。一方の和せいろは、厚手の木蓋と深い本体が特徴で、蒸気を内部にしっかり閉じ込めます。おこわや蒸しパン、茶碗蒸しなど、強火で一気に蒸し上げたい料理に適しています。
素材によっても価格や扱いやすさ、香りの立ち方が異なります。
杉(すぎ):手頃な価格帯と立ち上る芳醇な木の香りが人気。軽量で扱いやすい反面、耐久性は檜に比べるとやや劣ります。
竹(たけ):熱や水に強く、耐久性に優れておりカビにも比較的強い素材です。香りの主張が控えめなため、食材本来の風味を邪魔しません。
檜(ひのき):耐久性・耐水性ともに最高峰を誇る高級素材。狂いや歪みが出にくく、爽やかで上品な香りが長年持続します。