キーボードの構造はメカニカルだけではありません。薄型ノートパソコンに採用される「パンタグラフ式」や、オフィス向け普及型に多い「メンブレン式」では、構造特性に応じた個別の外し方を守る必要があります。
ノートパソコンキーボード外し方において最も注意すべきは、パンタグラフ破損防止です。パンタグラフはX字型の極小プラスチック部品で構成されており、上下で固定方式(ツメの引っ掛かり構造)が異なります。一般的には「上部がツメ固定・下部がスライド固定」となっているケースが多く、上部からヘラ等で慎重に浮かせ、下部はスライドさせて外す必要があります。真上に力任せに引っ張るとプラスチックの微小なツメが瞬時に破断し、キートップ全体の交換を余儀なくされます。
また、メカニカルやメンブレンのスペースキー、Enterキー、Shiftキーといった大型キーには、打鍵時のブレを抑える金属製のスタビライザーが組み込まれています。スペースキー外し方針金の扱いには細心の注意が必要です。中央の軸を引き抜いただけでは外れず、裏面のプラスチック受け具に金属ワイヤーが噛み合っています。左右に少し持ち上げ、隙間からピンセットなどで金属ワイヤーの留め具を慎重に外す手順を踏んでください。
なお、一般的なメンブレンキーボード分解については、安価なモデルほどキーキャップがハウジングと一体成型されていたり、ツメが固く外す前提で作られていなかったりします。無理に外そうとするとラバードームを傷つけてキーが戻らなくなるため、無理な全分解は避け、キートップを外さずにエアダスター等でキーボード隙間ホコリ除去を行うのが現実的です。